熟年離婚を進める上での注意点・ポイント
近年では熟年離婚をされる夫婦が増えてきています。そこで熟年離婚をする上で、注意をしておいてほしいことが、「離婚した後の経済的生活基盤が確保できるか」ということです。
特に女性の方は、ある程度年齢を重ねていくと、離婚をしたからと簡単に再就職することが難しくなることが非常に多いです。そのため、生活をしていくだけの安定的な収入を得られるのかどうかというところはじっくりと考えておかなければいけません。
熟年離婚のメリット
熟年離婚を決意された方の経緯としては、結婚生活を通して徐々に溜まってきた「配偶者への不満」が夫の退職や子供の独立といった熟年期に起こる人生のイベントを引き金として顕在化していくという流れが多く見受けられます。
このように熟年離婚をされた方が考えられているメリットは下記のようなものがあります。
メリット
夫が原因となっている悩みから開放される
●家庭内暴力
●浮気
●夫における金銭的なトラブル
●介護
●舅、姑との問題
新しい生活を始められる
●冷め切った夫婦関係からの脱出
●これまでにすることができなかった旅行や趣味などへの挑戦
●新しい恋愛
姓を変更することができる
熟年離婚のデメリット
離婚を決意される方が上記のようなメリットを見込んでいる一方で、熟年離婚にあたっては、下記のようなデメリットも考慮しなければなりません。
デメリット
●世間体が悪くなる
●経済的な安定が得ずらくなる
●老後の生活が保証されない
●衣食住などの生活の質が下がる
●働く必要がでてくる
上記に挙げたようなデメリットの中でも、特に「金銭面に関するデメリット」が多くを占めております。
この金銭面の問題を回避する一番現実的な方法としては、離婚の際により多くの離婚給付を受けることです。
この離婚給付とは慰謝料と財産分与の支払いを併せたものをいいます。あなたにとって適正な金額を受け取るためには、離婚を申し立てるまでの証拠の収集や確保などしっかりとした準備が必要になってきます。そのためにも、法律の専門家である弁護士に適切なアドバイスをもらうことをお勧めしております。
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弁護士法人東大阪総合法律事務所
